第15回 JBCC2024 開催報告
-Event report-
第15回目を迎えた日本ビジネススクール・ケース・コンペティションは、明治大学駿河台キャンパスで本選大会を開催。今年のケーステーマは、「企業と資本市場の対話による価値共創」でした。
国内外のビジネススクールが参加した今大会は、合計25校から、163チーム、748名の現役MBA生にエントリーいただきました。エントリー数は、昨年より11チーム、40名多く、昨年までに引き続き、本大会の盛り上がりを感じることができました。
11月17日の本選では、8~9月の予選を勝ち抜いた20チームが午前中にセミファイナルを戦い、見事に勝ち抜いた5チームが、午後のグランドファイナルに進出。第一線でご活躍されている豪華な審査員10名と手に汗握る質疑応答を繰り広げました。
第15回開催概要
-Competition Summary 2024-
本選開催日程
2024年11月17日(日)
本選会場
明治大学 駿河台キャンパス
主催
NPO法人 日本ビジネスケースコンペティション実行委員会
予選参加チーム
25校、163チーム(748名)
本選参加チーム
11校、20チーム
来場者数
215名
動画再生回数
セミファイナル5,830回、グランドファイナル5,705回 (12/15時点)
ケーステーマ
企業と資本市場の対話による価値共創
※ 共催(会場提供):明治大学 グローバル・ビジネス研究科
- JBCC2024 キービジュアル -
後援
文部科学省、金融庁、経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、デジタル庁、日本取引所グループ
特別協賛
株式会社 経営共創基盤 (IGPI)
協賛
(ダイヤモンドパートナー)エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社、think-cell Japan株式会社、株式会社ゼロワンブースター、株式会社ダイヤモンド社、タジマ工業株式会社、株式会社Tech0、フューチャー株式会社
(プラチナパートナー)株式会社イエムラ、株式会社インスプレース、株式会社インター・ビジネス・ネットワークス、株式会社ACES、株式会社エンサポート、株式会社グローバルインフォメーション、株式会社コーポレイトディレクション、デジタルな振る舞い株式会社、テスホールディングス株式会社、株式会社トリプルバリュー、株式会社中島商会、株式会社プレアス、楽読 一宮駅前スクール、株式会社ロングリリーフ、ユニクル株式会社
(ゴールドパートナー) アカネアイデンティティズ株式会社、株式会社オモロー、株式会社キャリアドライブ、倉島事業開発株式会社、株式会社ZART、株式会社ズーム、鈴木健志税理士事務所、株式会社電池屋、プーラビダ株式会社、株式会社松岡機械工作所、医療法人尚豊会 みたき総合病院
協力
株式会社CAMPFIRE、株式会社PANDASTUDIO.TV、金田晴香様、小林奈土様、GLOBIS東京2020期 佐々木雅浩様
※ 後援・協賛の詳細はこちら
後援/協賛
-Support/Sponsorship--
本選結果
-Competition results-
優勝
グロービス経営大学院 大阪校 大角 康輔チーム
*文部科学大臣賞も授与
準優勝
グロービス経営大学院 東京校 桐山 智博チーム
DIAMONDハーバード・ビジネスレビュー賞
早稲田大学大学院 羽鳥 綾チーム
トリプルバリューエンゲージメント賞
グロービス経営大学院 混合 竹村 祐樹チーム
本選出場チーム(★ … グランドファイナル進出チーム)
セミファイナル A ブロック
グロービス経営大学院 東京校 後藤 正幸 チーム
グロービス経営大学院 大阪校 長岡 優 チーム
グロービス経営大学院 オンライン校 鈴木 重嘉 チーム
グロービス経営大学院 混合 竹村 祐樹 チーム(★)
セミファイナル B ブロック
九州大学大学院 山本 雅周チーム
早稲田大学大学院 羽鳥 綾 チーム(★)
立教大学大学院 池田 裕香 チーム
神戸大学大学院 金谷 隆太朗 チーム
セミファイナル C ブロック
九州大学大学院 永野 栄一 チーム
グロービス経営大学院 大阪校 大角 康輔 チーム(★)
グロービス経営大学院 混合 村山 拓也 チーム
中央大学専門職大学院 川岸 弘享 チーム
セミファイナル D ブロック
グロービス経営大学院 名古屋校 本島 六都也 チーム
グロービス経営大学院 東京校 脇坂 洋二郎 チーム
九州大学大学院 佐藤 健太郎 チーム
グロービス経営大学院 東京校 桐山 智博 チーム(★)
セミファイナル E ブロック
一橋大学大学院 浅海 凪音 チーム
早稲田大学大学院/一橋大学大学院 混合 北村 朋之 チーム(★)
小樽商科大学大学院 坂田 祐樹 チーム
グロービス経営大学院 東京校 高橋 里枝 チーム
受賞コメント
- Award Comments -
大会優勝チームには後日「優勝チームインタビュー」を実施しましたのでその内容を、準優勝チームは受賞時のリーダーコメントを公開します。
優勝
- グロービス経営大学院 大阪校 大角 康輔 チーム -
<優勝 チームインタビュー>
Q: 優勝が決まった瞬間の率直な気持ちについて教えてください。 A: 当日までは、正直、優勝できるとは思っていませんでした。決まった瞬間は実感が湧かず、「良かったな」という気持ちと、「もうこれで十分かな」という気持ちが半々でした。それでも、特別な場所で特別な経験ができたことに、とても興奮していました。 Q: 大会に向けて、どのように準備を進めてこられましたか? A: まずはメンバー集めから始めました。1年生という立場で、まだ使える武器が少ない状況だったので、最初は「予選通過を目指す」という目標で進めていました。ただ、それではメンバーを誘う際の説得力が弱いかもしれないと考え、「グランドファイナルで特別賞を目指す」という目標を掲げてチームを作ることにしました。幸い、みんな顔見知りだったこともあり、それぞれの得意分野を考えながら、予選通過ができそうなメンバーを集めることができました。 Q: チームとしての強みは何でしたか?困難な状況を乗り越えたエピソードも教えてください。 A: メンバーそれぞれが異なる強みを持っていたことです。たとえば、プレゼン能力の高いメンバーやパワポ作成に長けたメンバー、壁打ち役としてサポートに回ってくれるメンバーなどがいて、役割分担を明確にできました。1年生ということでMBAとしての知識がまだ十分でない部分もありましたが、それぞれが得意分野を持ち寄ったことでチーム全体の力になったと思います。また、全員が大阪校で学んでいたため、信頼関係が強かったことも大きな強みでした。 一番苦しかったのは、本選のプレゼン資料の作成でした。なかなか形が見えてこず、さまざまな議論が交わされましたが、最終的には「本選でこういうプレゼンをしたい」というイメージが全員の中で一致していました。メンバー全員が互いをリスペクトし合い、意見を素直に受け入れて活かそうと努力した結果、より良いものを作り上げることができたのだと思います。 Q: この大会を通じて得られた最大の学びはなんでしたか? A: 経営は一人では成り立たないということを、改めて実感しました。一人では決して見ることができなかった景色を、このチームだからこそ見ることができたと思います。今回の経験を仕事に置き換えたとき、チームで目標を達成する大切さを改めて感じ、それが今後に活きると実感しました。 また、MBAをクラスで学ぶ際は、事業を分解し、どのように成長させるかを考えるケースが多いですが、やはりその過程で「どのように意思決定をしていくか」を深く学び、しっかり思考することの重要性を学びました。 Q: 来年の挑戦者へのメッセージをお願いします。 A: チームごとに目標は異なると思いますが、何より大切なのはチャレンジすることです。エンジンがかかれば、予選通過を経て新しい綺麗な景色が見えてくるかもしれません。また、審査員との質疑応答も、やり切った後には非常に貴重な経験になります。 MBA在学中にしか参加できない機会なので、ぜひ挑戦してみてください。 Q: 大会中に心に残った出来事や特別なエピソードを教えてください。 A: <プレゼン時間について> 14分に収めるために苦労を重ねましたが、本番では緊張のあまり早口になってしまい、結果的に11分半で終わるというハプニングがありました。 <大阪校メンバーの応援> 大阪校の仲間たちの応援がとても励みになりました。他のチームも含め、みんなで励まし合い、優勝が決まったときにはセミファイナルに出場したチームも一緒にガッツポーズで喜んでくれたのが印象的でした。また、全員がピンクのポロシャツを着て、みんな大阪校という雰囲気を感じられたことで、緊張も和らぎました。 <前日のカラオケ練習> プレゼンとQAの練習を前日夜にカラオケボックスで4時間行いました。カラオケボックスは遅い時間まで利用でき、スライドを映す大きな画面やマイクが使えるため、大きな声を出して練習できたのが非常に良かったです。本番のQAでも物怖じせずマイクに向かえたのは、この練習のおかげだと思います。仕事でも、大事なプレゼン前の練習にぴったりだと感じました。 最後に、この経験を通じて、多くの人が快くインタビューに協力してくれたことに感謝しています。本業でも、自分だけでは成し遂げられないことが多い中、他の人の意見を聞いて、それを素直に取り入れることの大切さを改めて実感しました。