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濃密な時間で得た「同志」と、チームワーク観の大きな変化

2025年7月23日

2024年JBCC出場
早稲田大学大学院
羽鳥綾さん



早稲田大学大学院

羽鳥 綾さん





—— JBCCに参加を決めたきっかけを教えてください。

 

MBAでは「経営や事業の疑似体験がしたい」という気持ちが強くあり、新規事業の講義を中心に履修していました。そんな中でJBCCの存在を知り、まさに経営の疑似体験ができる場だと感じて興味を持ちました。

JBCCを知ったのは2024年6月頃で、ちょうど同時期に昨年度優勝チームの先輩から話を聞く機会がありました。そこで「迷っているならやってみた方がいいよ」と背中を押してもらいました。

 

JBCCを通じて個人的に挑戦しようと思っていたことは三つありました。一つ目は「チームワーク」です。これまでの仕事では、個人で完結する業務が多く、チームワークや協調性に課題を感じていました。JBCCは、その力を養い、実践的に学ぶ良い機会になると考えました。

二つ目は、「リーダーとして結果を出せるかどうか」を試すことです。自分がリーダーとしてどこまで結果にコミットできるのか、逆に仕事ではないMBAのコンペだからこそ失敗してもいいという思いもありました。

三つ目は、MBAの思い出作りです。入学してから時間が経つのがとても速くて1年間あっという間に終わってしまうな、と少し焦っていました。せっかくのMBA生活、思い出に残る挑戦をしておきたいと考えました。

 


—— チームはどのように組まれたのでしょうか?

 

同じクラス(全日一年制プログラム)の、同じゼミ(池上重輔ゼミ)に所属するメンバーに声をかけました。皆がすぐに興味を持ってくれたのでチームを組むにはそんなに時間はかかりませんでした。

JBCCでは通常5人チームでの参加が多い中、私たちは4人チームでした。先輩からも「5人の方がいいよ」とアドバイスをもらっていて、他のメンバーを入れることも検討したのですが、スキルのバランスやこれまでの関係性があるこの4人で組むのがベストだという考えに至りました。結果的に良い判断だったと思いますし、人数が足りないと感じたことはなかったです。

 

 

——  JBCC参加中、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

 

振り返って思うのは「まさに仕事のようだった」ということです。最初にチーム内の役割としてCxO制を取り入れて、CEOやCFOといった役割を決めました。最初は手探りでしたが、段々それぞれの役割にハマっていって、自然と「この分野はこの人に任せれば大丈夫」という信頼関係が生まれていきました。一方で、役割に関わらず全員で議論をしなければならないタイミング、例えば「パーパスをどうするか」や「事業ポートフォリオをどう組むか」など、全体に関わる重要な意思決定では会議室に一日中籠ってじっくりと時間をかけて話し合いました。ずっと考えていたパーパスが急に降りてきた時は今でも覚えています。 

 


—— まさにチームワークですね。

 

そうですね。もともと関係性があったメンバーでしたが、約3か月間濃密な時間を過ごし本当に「同志」みたいな存在になりました。

またチームワークでいうと、早稲田全体のチーム感もありました。関係者へのヒアリングから本選直前では、予選に参加したチームやクラス、ゼミのみなさんに本選を想定したリハーサルに何度も付き合ってもらいました。

本選当日はたくさんの方々にYouTube配信を見ていただき激励や労いの言葉をもらったこともすごく嬉しかったです。グランドファイナルは、グロービスと早稲田だったこともあり、まるで甲子園のような熱量がありました。これは学内だけではなかなか得られない、まさにJBCCの醍醐味ですね。

 


—— JBCCを経験して、ご自身のキャリアや考え方にどのような変化がありましたか?

 

大学院での学びとJBCCの体験を通じて、「経営に挑戦したい」という想いが強くなりました。卒業後に転職したのですが、経営ポジションに挑戦できる環境があるかどうかがキャリア選択の軸になりました。

もう一つ、大きく変化したのが「チームワーク」に対する価値観です。本選では私がプレゼンターを務めたのですが、もし本番で言葉が飛んでしまったり、緊張で倒れてしまったりしたとしても(笑)、3人がいるから大丈夫。自然とそう思えて、本番は緊張せずに楽しむことができました。JBCCは一人では参加できません。一緒に参加してくれた相馬さん・西原君・丹野君には本当に感謝しています。

この経験は、今後ビジネスの場面でも、チームでチャレンジをする際にも大きな心の支えになると思います。


 

—— JBCCへの参加を検討している方へ、メッセージをお願いします。

 

参加を迷っている方には「ぜひ挑戦してみて、きっと後悔しないから」と伝えたいです。決勝に進めなかったとしても、一つの問いに対して全力で考え抜いた経験は確実に自分の力になりますし、MBAでの学びがより一層深くなるのは間違いないです。

一方で本気で取り組むとなると、仕事や学業、家庭と両立しながら進めるのは本当に大変です。また時にはチームに貢献できているのか等、悩むこともあるかもしれません。それでも、それを上回るものが絶対に得られます。ぜひ多くの方に挑戦してほしいです。


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