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大会情報

 -Outline -

JBCC 2023大会のご参加、ご観戦ありがとうございました。

大会概要

 -Competition Summary -

本選開催日程

2023年11月26日(日)

本選会場

立教大学 池袋キャンパス

参加対象

国内外のビジネススクール、大学院修士課程(経営学に関わる)に所属する学生(※)

参加形式

チーム制(1チームあたり2〜5名)

参加費

無料

優勝:賞金30万円、準優勝:賞金10万円、その他:特別賞

本選開催形式

(予定)グランドファイナル:ハイブリッド形式、セミファイナル:オンライン形式

*将来的に学位取得の見込みのある方に限ります。

*2023年10月までに修了される方であっても、2023年4月時点で学生であれば参加対象となります。

*3年目以降の方で修士課程に在籍されている方も参加対象となります。

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本選の結果

セミファイナル​出場チーム(エントリーNo順)

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※発表順は事前の抽選により決定しました。  

※赤字が1位通過(グランドファイナル出場)チームです。

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受賞チーム

優勝:早稲田大学大学院 平本信敬チーム

まずは優勝頂きましたありがとうございます。まずは何をもってもこの会を運営して頂いたJBCC実行委員会の皆様。事前の準備からケースの準備、そして今日の朝は小雨の降る中傘もささず道案内して頂いて本当に皆様の努力のおかげで今日この場に立たせて頂いていると思います。ありがとうございます。 

また審査員の皆様もお忙しい中、稚拙な案の提案にご協力頂きまして、厳しいご指摘や温かいご指摘色々頂きまして本当にありがとうございます。 

それからメンバー。これはもうメンバーの申し込み締め切り前日と当日に誘ったメンバーで、誘い文句が「優勝するから一緒にやろう」と言っていたので、有言実行できて、本当に本当に良かったと思っています。ありがとうございます。 

それから妻とか子供に負担をかけながら今日ここまでやってくることができたのは家族おかげでありますので本当に感謝したいと思います。 

感謝が多くなるのですが実は、この優勝杯を早稲田大学にもっていくのは初めてになります。予選が終わった後実は予選参加した他のメンバーから今度は早稲田の為に戦えということで、オール早稲田で応援を頂きまして今日質疑応答たくさん答えられたのも皆さんのご支援のおかげと思っております。 

本当に5チーム中4チームがコンセッション参加するという中で、尚且つ審査員の方もコンセッションに詳しい方々が入ってくるということが分かり、これは厳しいかなと思ったのですが、最後まで自分たちが考えた案とチームメンバーを信じてやってこれた結果がこのトロフィーにつながったと思います、本当に今は感謝の言葉しか出てきません。ありがとうございます。 

準優勝:小樽商科大学大学院 小倉圭史チーム

この度は、このような名誉な賞を頂きまして誠にありがとうございます。まず初めに今回このようなケースにチャレンジさせて頂けるという事に関しましてJBCCの運営の方々、本日の運営の方々に大変感謝致します、ありがとうございます。 

また審査の方では温かいお言葉と厳しいお言葉を頂きました。審査員の皆様誠にありがとうございます。 

今回の地方創生のケースですが我々北海道という地方にいまして、非常に近い身近なテーマである、我々も日頃から話しながらなかなか解決策がないという事で非常に向き合いやすかったです。ですが、ケースは非常に難しく上手く結果に繋がらない、構築と破壊を繰り返しながら進めていった形になります。 

今回我々このような賞を頂けたというのは今回のメンバーに本当に感謝しています。私の無理やりな誘いに皆さん参加して頂いて非常に頼りになるメンバーと一緒にできたことを非常に感謝致します。これからもこのメンバーと共に、また小樽にいる小樽ビジネススクール、OBSと言いますけども、その仲間たちと共に北海道を盛り上げていく、北海道のビジネススクールを盛り上げていく様な形で頑張っていきたいと思います。今日はありがとうございました。 

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審査員講評

【審査委員長】株式会社経営共創基盤 IGPIグループ会長
 冨山 和彦 様

皆さん、本当にお疲れ様でした。いよいよ最後のところです。 

まず毎回言っているんですけど、セミファイナルまで来た20チーム。たぶんビジネス上のリアルな戦闘能力とかケーパビリティーはほぼ一緒です。そう思ってください。ほとんど似たり寄ったりです。実際に現場に行ったらね。だから賞を取った人は油断しないように。それから今日決勝残れなかったところも含めて別に落胆する必要は全くありません。もうほぼ誤差みたいなものです。ですので、ここに来れただけで、本当に大変なことだと思っています。すごいチーム数いるし、学校数いるし、今回テーマ本当に難しいので。 

要するに、純粋なプライベートビジネスの議論じゃないので、普通考えなきゃいけない要素が何倍も多くて、それが立体的に複雑に絡み合っているので、多分皆さん相当苦労したでしょう。きっとね。そこは容易に想像がつきます。自分たちでやっているもので、余計にそう思うんですけど。 

 

何点か、全体的なことと個別のことを言います。 

これは何人かの審査員の方がおっしゃっていましたけど、ローカル経済のリアルエコノミクスというのはですね、実は大変普段、皆さんがビジネススクールで勉強しているような、例えば自動車産業とか電気産業とは違うんですよ。また、過去30年間、日本がずっとデフレ経済の中でずっと回ってきたようなものとも全然違っていて。これは明確に地方は人口減少、これから日本全体人口減少です。 

そうすると20世紀の成長モデルだと、これは市場を縮小するって考えるんです。 

そうすると当然、供給過剰になるってみんな思うんですよ。みんな思うんです。これ絶対にならないです。 

理由は簡単で、日本の人口減少要因は少子高齢化なんです。少子高齢化ということは、生産労働人口が永続的に相対的に需要量が減っていくということなんです。 

全体の減り方よりも生産労働人口が先に減っていっちゃうから、これは現状日本1.2かな特殊出生率が。これが2を超えない限りこの状況は変わりません。皆さん聞いている中で、これが2を超えるって感じ持ってる人いないでしょ、誰も。 

ですから、この国は恒常的に恒久的に労働力が足りない国になるんです。これが先行的に地方で起きてるんですよ。だから、東京の人がぼんやりと地方へ行くと人「いないよね。お客さんいないよね。経済縮小だよね。きっと人余ってる」って考えちゃうんだけど、地方の方が人は足りないんです。 

それはさっき、伊藤さんがおっしゃったように、20年後に東京でも必ず起きるんです。 

これは製造業と根本的に違うのは、製造業は人がいなくなっても海外から物が入ってくるんです。貿易財なので。だけど、観光業であるとか今回出てるような旅客運送業とかホテル業、それから農林水産業もそうですね。これね、リアルヒューマンビジネスなので、これはどうしようもないんです。 

要するに、我々が例えば東北地方、福島県でバス会社をやっているときに、ベトナムのバス会社とは絶対に競合しないんです。彼らがどんなに安い賃金でどんなに効率的な運用しても競合関係にはないんです。 

その地域における労働供給にすべて規定されるんですね。 

繰り返しますが、生産労働人口の方が先に減っていくんです。それが少子高齢化だから。 

全体需要は圧倒的に遅行的に減ってくるんだけど、相対的に日本はどんどん高齢化社会になるので、このギャップは埋まらないんです。恒久的に。おまけにインバウンドが来るんです。 

大大労働供給制約の社会になっているんです。 

これが先に地方で起きているので、地方でリアルにいわゆる田舎の地方、松山もそうなんだけど、僕らの東北地方もそうなんだけど、あるいは南紀白浜もそうなんだけど、その実感ってよくわかるんですよ。 

だから今、タクシーの問題出てますよね。なんでタクシー来ないかって言ったら人いないんですよ。運転する人いないんですよ。本当に。 

だからあれを本気で解決してもらうって言ったら、無人タクシーしかないよね。そういう状況なんです。 

ですので、そういう意味で言うと、このエコノミクス全然違うんです。 

だから、今昔だったら考えられないようなビジネスモデル、例えば週休3日4日にしてほとんど開けない旅館が儲かるんです。考えられないでしょ。昔は旅館と言えば、稼働率商売で、設備稼働率の戦いだから、とにかくいなかったら安い値段でお客さん入れちゃえっていうのは常識的だったんです。 

いま、いや絶対やっちゃダメなんです。絶対儲からなくなるんですよ。 

だからむしろ休んじゃって、金土日だけやったほうが儲かるんです。 

今、コペルニクス的にエコノミクスが転換してるんです。 

これは、この後、必ず東京でも京都でも来ます。これに逆らうと、かえって儲からなくなります。これで無理やり、例えば火水木で無理やり旅館を開けて安い団体客を採るでしょ。 

もう全然赤字です、こんなことやったら絶対儲からない。だいたい、そもそも仲居さん集まりません。 

宴会で必要な仲居さんが。そういう風に変わっちゃってる。これはもう本当にコペルニクス的大転換が起きてる。 

さっきちょっと途中できついことを言ったんだけど、多くのローカル企業の経営者は実はまだこのことに気が付いていない。だから例えば我々が東北地方でバス会社を経営してます。この時の経営的なポイントは、一つ。付加価値労働生産性です。 

付加価値労働生産性を上げて、労働分配率、これに労働分配率×賃金です。で、これを上げて高い賃金払う。ピリオド。これだけでどんどん成長していきます。 

理由は簡単です。 

運転手確保してる奴が勝ちなんですよ。運転手の数が地方でほぼシェアを決めます。タクシーも一緒。もうこの勝負です。 

ここで、経営が苦しいからといって、頑張って賃金安い労働者で運転手なんてやるの絶対ダメです。 

かえって赤字が膨らんじゃうんです。 

だから今までの直感とは逆のことをやらなきゃいけないんですよ。 

これが実はずっとテーマの底流にあって、 

正直、皆さん結構この問題に気づいていました。 

だからそこは嬉しかったです。やっぱり実際現場行くとわかるからなのでしょうね。 

逆に言うと、気づいてない奴が多いってことはチャンスなんですよ 

言い方は悪いけれど、周りはわりとバカばっかりだったりするのでチャンスなんです。 

まだ気づいてる人少ないよね。木下さんね。まだ少ないんですよ。 

そのうち、みんな気づいちゃうんで、今のうちです。そう思いました。 

それからもう一点、何名かおっしゃってましたけど公共との関係ね。 

要するにこういう時代になってくると、特にローカルのビジネスはもともとそうなんだけど、 

ある種の公共財を提供している部分があるんですね。 

公共財を提供するときに、東京とかだとまだ純粋なプライベートビジネスで成り立つんです。 

要するに、需要密度が大きいんで、公共サービスに対して。 

ところが地方に行っちゃうと需要密度が薄くなってくるので、当然なことながら、公共とセットになってナショナルミニマムって言うんですけど、専門用語で。ナショナルミニマムを満たしていかなきゃいけないという問題があります。 

この空港も同じ問題があるんですね。空港もある種のライフライン的な性格を持っている。 

例えば震災とか起きちゃうと空港しか生き残らない場合があるので、どうしても維持しなきゃいけないという問題があって、 

これは鉄道かもそうです。多分それで岩井さんも苦労されているんだと思いますけど、地方鉄道で。これは宿命的にそうなるので、当然そうなっちゃうと、公共の担う責任と、民間の担う責任と、上手にリスクとリターンと動機づけを配分してやっていくということが必要で、ここはもうちょっと皆さん確かに図々しくなってもいいのかなって気がします。路線対策の議論というのはやってみると分かるんですけど、すげえ大変です。 

ちょっときつい言い方をすると、最後の最後、本当にこの路線を撤退していいんですか。どうですかということを公共に突きつけるということは絶対やらなきゃダメで、当然公共の側はそこに何人か住んでいる高齢者の方の命に関わるんですよ。バスが撤退すると 

要するに病院に行く足になっているので。 

その代替で何人か提案していたけれども、ああいう巡回型のオンデマンド走らせてみたらどうかというのは、毎回毎回相当ミクロでシビアな交渉をすることになります。 

これはもう最後は公共の判断なんです。 

要するに、そういった公共性の公共財というものを最後の最後に担うのはむしろ地方体の責任なんで。 

それをどうするのかというのは最後はお金の問題になっちゃうんだけど、そこはかなりシビアな議論を私はやるべきですし、やらなきゃいけない時代です。 

これはお互いに本当に胸襟を開いてガチで議論をしないとダメだという時代になっているので、そういうのが皆さんこれからローカルに挑戦するときは、もっと図々しくというか、フェアに図々しくなってください。そう思いました。 

 

ここから先はチームの個別の話をしますけど、まず1チーム目のグロービスのオンラインチームかな。これも何人かおっしゃっていましたけど、マーケティング戦略というか、トータルなパッケージとしてはすごくバランスのいい話をしていると思いました。人件費のところはちょっと突っ込んじゃいましたけど、なぜ突っ込んだかというと、やろうとしていることは良い。正しいんだけども、それはHOWのところで必ずその問題とぶつかるんです。そこは相当深掘りをしていかないと持続性がないので、そこは突っ込みました。 

やっぱり蒸気船のやりとりは良かったですね。僕は岩井さんとつるんでいるのかと思いました。もう嬉々として待っていたなと思って、あれは今回シュールだったと思います。 

今回のQ&Aの中でも本当に良かったです。 

ある種、革命的なことをやろうとしていることはよくわかったので、そこにさっき言ったようないろんなしたたかさというのが尖ってくると、このチーム面白いなと思ったので、チーム名は「革命をしたたかに」ということとしました。 

 

2つ目のチームは立教大学ですね。 

立教大学大活躍でした。セミファイナル、ファイナルと多くのチームが残り、本当に大躍進で非常に私も感心いたしました。 

このチームは“ゆるふわ”とおっしゃっていましたが、内容はsolidで堅実な計画でした。 

実際のプランとしてはかなりsolidで、Down to earthな計画でした。実経営者的に好感を持ったアウトプットでした。 

あえて言えば、この会社の基幹事業は公共交通事業なので、社会的な責任の重さと事業規模あるいは従業員の数もありましたので、そこについての切り込みは、まだ浅い感じはしました。 

かなりこの議論はちゃんと深めておかないと大変なので、そのような印象となりました。 

チーム名は「ゆるキャラのみきゃんちゃんは意外と堅実」ということにしました。 

 

続いて小樽商科大学ですが、地方にいる皆さんなのでローカルリアリティーは一番あったように思います。 

議論の中身としてチームのテーマでもありましが、エリアの成長と空港の成長の問題と、企業体の成長が3つ重なっている必要があります。 

空港の一つのメリットとしては、ほぼ地域独占に近く、地域ドミナントなので、あらゆる意味でDMO的役割を極めてナチュラルに果たせる企業体となります。 

実は意外と地域によっては地方公共交通同士もすごい競争をしています。 

足を引っ張り合っているところもありますし、あるいはバスとタクシーが違うところで足を引っ張り合っているところもあります。コーディネーションは難しいです。 

経済学でいうCoordination failureが起きやすいです。 

それを何とかしようとMaaSを目指しますが、アプリを作っても現実には足を引っ張り合うことが起きます。 

僕らもいっぱい経験しているので、そういった意味で着眼点は素晴らしかったと思います。 

惜しかったのは空港コンセッションのところが、地域の水給の話と、それから個別事業の話とを上手に共通集合を大きくしていくことを本気で取り組むのでしたら、私であれば絶対にマジョリティを取りに行きます。 

15%ということにはこだわらりませんし、不動産会社と組んでだりはしません。東京ではその優位性がないのです。 

組織能力というのは優位性がないです。個別に必要な人は人を採ってくれば良いです。 

要はこの地方の話はプライベートだから、パブリックの世界とプライベートの世界はむしろ混同した方がよいです。 

要するに、コラボレーションしてくることが大事なのです。 

チーム名は「公私混同のススメ」としました。 

 

4番目。 

これは立教大学の野口さんチームですね。 

現実問題としては、農業はなかなか儲かりません。着眼点は良かったと思います。 

よく言われる農業の6次産業化っていう話は僕すごくネガティブです。 

農業でせっかく素晴らしい生鮮フレッシュな材料を持っている地域が加工食品にしてナショナルプロダクトにして大企業と競争するのは間違っていると思っています。付加価値の低いところに行くことはないと思います。 

付加価値の低い大量生産に行く必要ないです。 

今、地方の経済は人が減っており、昔だったら10万人食わせなきゃいけなかったものが、今は2万人食わせばいいわけです。 

だからもう完全に付加価値が重要です。人が減ってますから。 

だからそういう意味で言うと観光の軸であるとか高付加価値の軸で食を追求するっていうのが正しい軸で、着眼点は良かったですが、そこが確かに単価が低かったかなと思っています。惜しいかなと思いました。 

それ以外のところはすごくsolidにいろんな議論をしていて、ポートフォリオ経営なんかはここが一番よくちゃんと議論しているなと思い、好感を持ちました。 

というわけで、この戦略でいくのであれば交通事業はノンコアになっていくんだろうと思いました。 

チーム名は「交通事業を売ってちょうだい」としました。 

それから最後優勝した早稲田チームですね。 

ここは一番、solidなタイトなプレゼンでした。 

確かにこの空気感として、同調圧力的に空港コンセッションをやらないというのは、結構勇気がいることで、ここは相当きっちりとしたロジックにしておかないとダメなんだろうなと思います。 

だからそういった意味ですごく残される事業について、悪く言うと縮小均衡なのですが、相当きっちりとした確実に持続可能なプランだったと思います。 

ですが空港が持っているDMO的なポテンシャルで言うと、実は地域公共交通事業をちゃんと持続可能にするということと、実は空港を軸にしたDMO的なもののパッケージングするとこれとは矛盾しません。 

実はこれ大した投資にならないと思います。 

これはコンセッションの状況によりますが、大きなお金を掛けなくとも、マジョリティが取れるような気がするのでエキサイトメントという観点からすると、むしろマジョリティを取りに行くという前提で空港をやることをセットとしていたら大満点だったかと思います。あれだけsolidなベースの計画あるいは事業戦略があって、その上に乗っかってきたら相当強いと思います。 

チーム名は「ドミナントだよね経営は。」としました。 

ということで色々言いましたが、皆さん今回の仕事で分かったと思いますが、実はローカルっていうのは日本のパイオニアです。 

日本の先端です。 

東京みたいな場所は、あえてグローバル経済圏においては先端にいるんだけども、ローカルの世界においては一番後進地域です。 

色んなところで私も言っていますから皆さんも知っていると思いますが、先進国の経済というのは基本的にローカル経済が中心になっていきます。 

理由は簡単で、先進国っていうのは一人当たりのGDPが4万ドル~5万ドル以上の国です。 

日本は今4万ドルちょっとです。 

こういった国でグローバル産業が大きな雇用を生むってことは不可能です。 

単純にストレートに言うと製造業です。グローバル経済がたくさん雇用を持とうとすると組立型、製造業に依存することになります。 

一人当たりGDPは1万ドルが一番ちょうどいいです。 

だからもう一回日本が世界の工場になろうと思ったら、皆さんの年収を今の4分の1か5分の1にしたら、それはあり得ます。でも実際にそれはあり得ないです。 

今、半導体工場が熊本に出来ていますが、今一番人がいるのは半導体工場を作っている間です。 

出来上がると、半導体の工場には本当に人がいません。 

だから熊本で成り立ちます。 

実はこの国の経済をこれからどうしていくかの鍵を握るのは、このローカル経済圏のローカルビジネスです。 

ですから今日の皆さんの話はニッチに聞こえるけども、実は日本の今のGDPで7割、雇用でいうと8割の議論をしています。 

今後そういう経済に日本はなっていきます。実はヨーロッパなんかはとっくにそうなっています。 

今日の議論というのはむしろ日本のメインストリームの議論なのだと思ってください。 

今日参加した皆さんはそういう意味では、ある種の自信と誇りを持って今後も実際の事業活動に取り組んでいってほしいと思っています。 

それからもう一つですね。 

これは僕ら自分たちでやっているので余計に分かりますが、実は今日みたいにインフラに関連する産業というのは実は非常に共通項を持っています。 

だからアプリケーションは地域条件が違うので地域別に違います。 

ですが、本質的な重要なポイントは非常に横串で共通です。 

残念ながら多くの企業はこのことに気がついていないですし、その結果としてマラソンでいったらだいたい5時間とか6時間で走っている感じです。 

なぜみんながマラソンにハマるかというと、誰でも練習すればマラソンは速くなるからです。 

4時間、3時間、2時間、、2時間は才能がないと無理ですが、みんなが5時間で走っている世界で4時間、3時間になるだけで競争優位性は確保できます。そして、ちゃんと収益も上がります。これが実はローカル経済圏なのです。 

私はパナソニックの取締役をやっていますが、パナソニックのフィールドは完全にグローバル競争なのでマラソンは2時間で走らないと絶対に儲からないのです。そういう意味でいうと、英語でLow-hanging fruitsと言いますが、低いところにぶら下がっている果物がいっぱいあるのです。さっき木下さんが言っていましたが、本当にそうなのです。だからむしろ、そういった領域で頑張る。 

あと、先ほど付加価値労働生産性という言葉を言いました。付加価値労働生産性でいうと、ローカル経済圏のビジネス群、例えば今日のテーマである観光、交通、また不動産や建設、農林水産業もそうですが、先進国の中で一番生産性が高いところと比較すると、日本は全部約半分の生産性なのです。観光業はスイスの半分です。ということは、日本は倍に上げられるはずなんです。日本人の能力はとても高いです。なぜなら、サービス業で大切なのはデリバリー能力です。だから、この産業は繊細さとか、丁寧さとか、勤勉さが一番効くのです。バッとすごい天才的プログラミングの思いつきが必要ないのです。かつ、そういった大事なポイントの最低限をクリアするために必要なことにはかなり共通項があるから、ある意味DX的なものに馴染みます。基本的に勝ちパターンは共通です。勝ちパターンをローカルに合わせてちゃんと変数は変えなきゃいけないですが、アルゴリズムはよく似ています。だから、実は横展開可能です。 

私は、本当に真面目に70%の分のGDPが倍にできると思っているのです。GDPは付加価値の総計なので、付加価値労働生産性が70%のセクターで倍になれば、本当に倍になります。ということは、30%と70%のうち、70が倍になったら140です。140と30で、170になります。今の日本のGDPは、7割増やせるのです。 

だから、もし皆さん機会があったら、私たちも岩井さんとかも大歓迎ですから、こういったローカル産業、ローカルビジネスの世界にむしろどんどん飛び込んでいってもらって、こういった世界で付加価値労働生産性革命に挑んでいただきたいと思います。そして、今回は小樽商科大学が2位でしたけども、JBCC自体、来年以降も地方の大学からもどんどん参加していただいて、地方経済のリアリズムを持ち込んでいただき、地方経済の成長に邁進してもらえるような人材がJBCCからいっぱい輩出することを私としては心から祈っています。 

ちょっとコメントが辛口になったという話がありましたが、特に厳しかったのが岩井さんとかやってる人が厳しかったのかなと思いますが、自分のリアルにとても近かったのでしょうがないんです。みんなとても気持ちが熱いのです。みんな熱い思いを持って審査員やってもらえたと思ってますので、その辺は逆に言うと、僕らを熱くさせるだけのことをみんなが話してくれたからです。レベルが高かったからちょっと厳しかったと思って、ぜひプライドを持っていただければと思います。 

本当に一年間お疲れ様でした。 

それから繰り返しになってしまいますが、グランドチャンピオンは早稲田ですがMore than グランドチャンピオンは毎年実行委員会です。改めて実行委員会の皆さんに拍手をお願いします。皆さんありがとうございました。ご苦労様でした。 

株式会社経営共創基盤 ​共同経営者 マネージングディレクター
 木村 尚敬 様

皆さん本当に大変お疲れ様でした。 

私はケースの作成から運営のところに携わっていますので、全体の公表もさせていただければ、と思います。キックオフは1月から始まっており、ケースを作るのに約半年くらいかかるという非常に膨大なプロジェクトです。ケース作成班の私としては一番嬉しいのは、今年のケースが難しかったと言われるのがしめしめという感じですね。あと打ち手がバラエティーに飛んでいることは、非常に皆さん考えていただけるので、私としてはしめしめと思う瞬間です。それと今年は152チーム708名ということですが、何より嬉しかったのは27校という今までの参加学校数で最高数を記録しています。ということで、この活動がどんどん広がっていけば私としても嬉しい限りです。 

 

ケースの内容に目を転じます。 

ケースのテーマを決めるのが実は一番難しく、これは実行委員会の方と3回か4回ぐらい打ち合わせをするまで決まらないです。そして決まってからまたダーッといくのですが。 

今回、地方でコンセッションというテーマを選択しました。実は論点がたくさんあります。 

一つは地方が抱えている課題。人口減少ですとか、そういった諸々。これは、皆さん指摘されているチームもありました。 

それから、アイヒメという会社が抱えている課題。複数事業やっていて、足元業績が良くない事業もたくさんあります。 

それから持ち込まれたコンセッション。これをスタンドアローンで見たときに、そこまでバリューがついている事業ではないというところで、これをどう捉えるかという課題があります。 

 

これに対して152チーム。私もレポートを見ておりますが、ほとんどのチームがコンセッションをやるということが打ち出の小づち的な打ち手になっていて、それをやると全ての問題が解決しますというレポートが結構多かったんですよ。 

ただ、先ほど申し上げた、複雑に絡み合っている要因の中で、何が解けて何が解けていないのか。解けていないことは、ある程度優先順位を下げてもいいことなのか。そうじゃないことなのか、ということを考えていただいて。 

要は課題の構造化をしっかりしていただき、全てに対応はできないので、どの順番でどうしていきますかというところを考えていただきたいのが、まず一つ目の話です。 

 

二つ目の話がエコノミクスです。途中に質問しましたが、まずこの事業を単体で見たときのアイヒメの事業がどう成長戦略で伸びていくかと、それに加えてコンセッションをやったとしても、コンセッションに15%の出資比率で入る、そのエコノミクスも必要です。当然我々がそこに入ることにより、皆さんが作られた新しいアドオンするところも含めたバリエーションで、経済合理性が合っているか、いないか、というところもしっかり見極めないと、経営としての判断はなかなかつかないところがあると思います。 

 

また、先ほど木下さんからも話がありましたが、これは所詮15%しか持たないわけです。だとすると、それをやる意味合いや、どういうことなのかということは、明確にしておかないといけないです。場合によってはこの建付けでやるならば、例えば株主間契約で絶対差し込んでおかなきゃいけないことなど、かなり解像度の高いところまで議論していただけるとよかったと思います。 

やはり打ち出の小づちみたいなところに皆さんすがっていたところがあったのかなと思います。 

 

 

あと、今日のもう一つの隠れたテーマは共創です。 

地方創生×共創ということで、アライアンスできる先がリストがあったと思いますが、あの中でいろいろな買収するとか提携するというテーマもあったので、非常に良かったんじゃないのか、と思います。 

 

今日のところでコンセッションを終わりまして、明日からまた私の頭は、来年何にしようかなという風に動き出します。本当に大津さんをはじめとしたケース制作委員会の方、大変お疲れ様でございました。 

それから、会の全体の運営をしているこの実行委員会。これもケースだけではなくてスポンサーさんの対応や参加チームの対応も非常にオペレーションが複雑で大変だったと思います。 

実行委員長の有森さんをはじめとして、こちらの実行委員の皆様大変お疲れ様でございました。 

私からの総評はここまでとしたいと思います。 

株式会社 日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門
本部長代行

 石田 直美 様

今日は初めてこういった会に参加させて頂いたのですが、皆様の堂々としたプレゼンテーションであるとか、またそれぞれのグループの尖った戦略というのが、それぞれ特徴があって大変面白く聞いておりました。 

私は実は、ずっと20年ぐらい官民連携事業というのをやっておりまして、コンセッションもその一つなんですけれども、その中では自治体や国と民間企業ってどう連携するかというのは、すごく難しいテーマなんですね。 

ですが、これからの地方創生って、そこってすごく避けられない話で、その中で割と皆さん、アイヒメが自分で何とかしていくんだというのは素晴らしいと思うんですけれども、もっと自治体とどのようにビジョンを共有して一緒に、1+1を3〜4にしていくかみたいな。そういうちょっとずるい話があってもよかったかな、みたいなことを、私は経験の中では感じました。 

本当に皆さんのプレゼンテーションと戦略が本当に素晴らしくて感動しました。是非、今後もいろんな地方の課題に目を向けて考えていただけたらと思います。 

ありがとうございました。 

事業創造大学院大学 客員教授 フリーキャスター
 伊藤 聡子様

出場者の皆様、そして実行委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。 

152チーム中のトップ5でいらっしゃったので、本当にそれぞれが素晴らしく、甲乙つけがたく、これを構成するためにどれだけ寝ずに睡眠時間を削って今日は来られたのかなってことを思うと、本当に皆さんにそれぞれに賞をあげたい気持ちになりました。 

結果としては早稲田のケースですね。 

参加しないと、やっぱりアイヒメ自体の持続可能性と、それから地域にとっての持続可能性ということを考えたときに、参加しないというのは非常に冷静な判断だったなと思います。それは本当に素晴らしいなと思いました。 

ただ、本当に皆さんプレゼンしていただいたように、愛媛って本当に瀬戸内海の風景自体がまず素晴らしい。 

これ、世界に誇れる観光資源としてやっぱりすごく高いものがあるんですよね。 

そして食をテーマに発表してくださったところもありましたけれども、食も本当にフルーツ一つとってもみかんだけじゃなくて色々あるんですよね。海の幸も最高だし、そういう意味ではそのポテンシャルをどうやったら活かせるのかということを本当に真剣に考えてプレゼンをしてくれたということが私も感激しましたし、これは絶対にコンソーシアムに参加してもしなくても、ここはやっぱり伸ばせる要素として非常に大きいのかな、というふうに思いました。 

私自身、地方創生とか地域経済の活性化ということをテーマに研究活動しておりますけれども、地方は本当にポテンシャルが高い、でも課題がいっぱいある。でも課題の数だけ可能性があるということも事実ですので、これから地方が直面することというのは、20年後には必ず東京も直面することで、そこに関わっていくということがビジネスのリーダーとしての視点を養えるという意味でもあると思いますので、ぜひこれから何か起業をされるというところもあるかもしれませんけれども、地方と何か関わって一緒に盛り上げていくという、その精神はぜひ忘れないで頑張っていただきたいな、というふうに思います。本当にお疲れ様でした。 

東急株式会社 常務執行役員
 岩井 卓也様

皆様、お疲れ様でした。凄い難しいケースでしたよね。そもそも事業が3つもあるところに4つめかという。これ700人の方にお付き合い頂いたっていうのはですね、そういう事業をやっている東急の担当として、東急の財産になったのではないかと思っております。 

私自身、伊豆急や上田交通など担当して日々この手の問題に悶々としているので、それを共有できたという何か変な嬉しい気持ちがあります。 

 

で、まさか空港に参加しないというチームが優勝した、堂々たる優勝だった訳ですけれど、最後まで厳しい事を言いますが、なぜそのチームに勝てなかったのか?空港を経営していた立場から言いますと、ほぼほぼ皆さんの提案で書かれていなかった事が二つあります。 

 

一つはですね、空港会社というものが突然世の中に現れてエアラインに営業に行く。これが、DMOって 

世の中ちっとも儲からないですよね。ところがDMOをやりながら儲かるという主体が突然できるという事なのですよね。 

で、ここに気づいて頂ければもう少し違う、「フリーライドすれば良いのではないですか?」という質問に 

対して答えになったのではないかなという風に思います。これが一点目。 

 

2つめは、安全マネジメントです。首都不動産はどの不動産会社をイメージしているか分かりませんが、総合不動産会社の安全マネジメントは鉄道会社・バス会社に比べれば大変稚拙です。 

そこは堂々とアイヒメの競争力としてコンソーシアムの中で訴えられたのではないかと思います。 

ちょっと結果は変わっていたのかもしれないなと思いますが、とは言え出ないというのも素晴らしい論理構成で堂々たる優勝でした。おめでとうございます。 

株式会社南紀白浜エアポート 代表取締役社長​
 岡田 信一郎様

参加者の皆様、本当に大変お疲れ様でした。 

また実行委員の方、大変お疲れ様でした。 

今回の題材が空港コンセッションという正直極めてニッチな・・わたしはこれを10年位やっているのですけど、極めてニッチなマーケットの中、参加者の皆様が一生懸命分析頂いて、 

実行委員の方もきちんとケースを、私も横でケースをアドバイスさせて頂きながらだったのですが、良いケースを作って頂いたと思います。 

本当にそういう意味では、空港にスポットが当たって嬉しいなという所ですね。 

で、今日のテーマ、皆さん仰っておりましたが、空港というのは、人を招く所なので、 

今回、愛媛が題材になったというのはある意味ご縁なので、是非愛媛にも行って 

かつ和歌山にもお越しください。一応、先進事例と言われております。 

やっぱり地方にはいろんな宝が眠っていて、日本人あるいは地域の人ではわからない 

圧倒的な価値観、高い価値で提供できます。 

最近、和歌山 熊野にも超富裕層が来ていて6人 2泊3日で300万くらい使う。 

そういう方がいらっしゃるようになってきています。 

そういう眠れる資源がいくらでもあると思うので、是非そういうものも使いながら 

空港ゲートウェイを活性化できると思います。 

是非、愛媛、和歌山に行ってみましょう。よろしくお願いします。ありがたとうございます。 

株式会社コーポレイト ディレクション 代表取締役 
Managing Director​

 小川 達大 様

皆さんお疲れ様でした。実行委員の皆様も大変ご苦労されたと思いますがお疲れ様でした。 

JBCCは何度か関わらせて頂いていますけど、年々の素晴らしいイベントになってきていると思います。 

今年はいつもより審査委員の方々が怖かったです(笑)それは思いました。 

やっぱり実際にやってらっしゃる方々がコメントされているので、「うちやっているんだけど」という枕言葉をつけられるとグウの音も出ない状態になりますよね。ちなみに他の審査員側もピリついていたので自分もちゃんとした事を言わなきゃとプレッシャーが高まっていたと思います(笑) 

今回5チーム拝見させて頂いて、小樽商科大のチームは凄く自分事に捉えていらっしゃるのが素晴らしいと思いました。実際、愛媛の方にもいらっしゃって、多分小樽からの旅費と愛媛出張だから30万円位とらないと 

ペイしないだろうなと思っていたのですけど(笑) 

それが本当に素晴らしいなと思いました。 

ただ全体5チームを見渡してみた時に特に地方のビジネスだからという事もあると思うのですが、 

人と金の経営資源の制約が凄く大きくてという所があるかなと思いまして、そこのトランスフォーメーションの丁寧さっていう事ですかね。という所の詰めが早稲田大学チームは抜きんでていたので選ばせて頂きました。 

最後に、5チームだけではなくて全体を通してという事なのですが、富裕層からお金を頂く時に、それが日本とインバウンドと両方あると思うのですけど、その時の単価感が明らかに低いなというのはすべてに対して思いました。宿泊であれば50万、100万とるってどうやるのだろう?とか、飲食であれば20万30万とるのはどういう事だろう?とか。 

そういう世界が広がっていて、そこに地方の素晴らしい資源が活きていくのがあると思うので、そのあたりの目線は特にMBAに関わっている人たち全員が上げていくというのが日本をより良くしていくと思いました。いずれにしろ本当にお疲れ様でした。 

大会スケジュール

 -Schedule -

エントリー受付開始    7月10日(月)

エントリー締切      8月12日(土)23:59

予選開始・課題発表    8月13日(日)

予選資料提出締切     9月23日(土)23:59

本選(SF、GF*)     11月26日(日​)

* SF:セミファイナル、GF:グランドファイナル

JBCC2023大会に関してお寄せいただくお問合せは、「よくある質問」としてまとめております。

​ぜひ、こちらもご確認ください。

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